温暖化と作物

家畜化菌類の飼育には、大麦やトウモロコシなどの粗粒穀類とイモ類が利用され、栄養価の高い家畜物を生産しています、そのほかに地球表面の70.8%を占める海洋(361.01億ha)から魚介類(タンパク質資源)が約1.3億トン漁獲され、多くの人々に利用されています、もう1つの生物資源の利用は木材資源の活用です、FAO(世界食料農業機関)の報告によると、38.7億haの森林から毎年24億トンに近い木材が取得され、いろいろな目的に利用されています。

私たちの約60億人の生存エネルギーは、さまざまな作物が光合成活動で吸収固定した日射エネルギーの一部です、これら高収性の作物種は、長い進化史のなかで自然が各地域の条件に適応できるように準備した植物群を、人間が科学の力で改良し生み出したものです、それぞれの目的に達した作物種が選ばれ栽培されていますが、次のように分けられます。

  1. 食物作物 : 900種
  2. 原料作物 : 1000種
  3. 原料・緑肥作物: 400種

総計で2300種に達しますが、普通の人の目に触れるのはその10%~20%に過ぎません、地球上に存在している植物種は30万種とも50万種とも言われています、それから考えると私たちが栽培し利用する作物種は、自然内での進化劇と人間の働きかけによって生み出された超エリート植物ということが出来ます。

これらのエリート植物群のルーツを知りたいという欲望は、19世紀のプラントハンターに端を発し、最近では有用な作物遺伝子を探る多くの作物研究者へ受け継がれています、、それらの研究は作物種のルーツだけでなく、人類の歴史を大きく転換させた農耕農業の期限と発展段階を明らかにする研究へと繋がっています、多くの調査研究から旧大陸と新大陸とに現在の文明と人類を支えている有用作物資源の起源中心域があり、そこを中心にして農耕文化が気付かれてきたというのが、一般的な考えのようです、しかし18世紀中ごろから始まるプラントハンター時代、そして20世紀に入ってからの遺伝子資源の探索時代を迎えて、世界各地で植物種の交換と導入とが大規模に行われるようになりました。このため植生気候学や植物地理学の原理原則から外れた植物種が世界の各地で見られるようになりました、この系統は人と物の交流の地球規模を迎えた21世紀には更に加速強化されると思われます。

数多くの作物群は、今世紀さらには今千年紀を通じて進行する大気中の二酸化炭素濃度の上昇とそれに伴う温暖化への反応を考えると三群に分けられます、C3植物群はもっとも基本的な植物群で、大気中の二酸化炭素濃度が上昇するにつれ約900ppmvまで光合速度が増加する性質を持っています、中湿で温暖な気候域によく適しており、普通に目にする有用作物や樹木の全てがこれに属しています。

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